

こんな人にオススメ
- 都会の人
- 田舎の人
- 冷たいと言われたことがある人
なぜ都会の人間は冷たいと言われるの?

よく都会の人はよく「冷たい」と聞きます。
しかし、実際はそんなことはなくて、都会の人間でも、田舎の人間でも冷たい人は冷たいのです。
それでもそう言われているのには、都会と田舎のある違い理由があるのです。
それは、情報量の多さです。
最近はインターネットやテレビの影響で、田舎にもある程度の情報は入ってきます。
しかし、新しいことが生み出されるのは都会です。
つまり、総体的な情報量は圧倒的に都会の方が勝るのです。
情報の時代と言いますが、より多くの情報が氾濫しているのは都会なのです。
アメリカの心理学者ミルグラムは、このような状況を過剰負荷環境と呼びました。
過剰負荷環境では、人間は多くの情報の中から必要な情報だけを取り入れて、他は無視するという行動をとります。
そのため、自分とはあまり関係ない人とのコミュニケーションが最低限に抑えられ、結果として冷たいという印象を受けるのです。
アメリカの社会心理学者ゴフマンは、このおような行動を儀礼的無関心と名付けました。
また、市民的無関心とも訳されます。
親しくない人たちとの関わりを最低限に抑えるためにあえて儀礼的にふるまい、無関心を装う。
これは暗黙のルールとして認知されています。
例えば、公共の場所で側にいる他人を見て見ぬふりをすることです。
しかし、これで公共性が保たれているとも言えますね。
冷たいと思われる4つの心理的理由

理由1:短時間処理
短時間処理とは、最低限の情報だけを伝えて、短時間で処理し、相手とのコミュニケーションをできるだけ避けることです。


「頑張ってね」「よろしくね」等はなく、必要最低限の情報だけを伝えています。
少し冷たく見えますね。
理由2:情報の排除
情報の排除とは、重要でない情報は無視して、都合の良い情報だけを取り入れることです。


この会話の中で、タトエバさんに得がある情報は「バーゲンがやっている」ことだけでした。
ここ“だけ“に反応してしまうと、冷たく見られますよね。
理由3:責任回避
責任回避とは、事故等の問題が起きても他人のせいにしたり、他力本願で自分から行動しようとしないことです。

特に公共の場所などの人が多い所では他力本願になりがちです。
自分がその場にいても助けられないのに、客観的に見ると冷たいように見られます。
理由4:他者の利用
他者の利用とは、自分が扱う情報量を少なくするために、自分の分は必要最低限に抑え、残りは他人を利用することです。


他人との接触は避けるように一度に全てを任せるパターンが多いです。
これもコミュニケーションを最低限にするためです。
さらに、自分から連絡を取るようなことをしないのも特徴です。
さいごに

都会の人が冷たいと言われる理由、わかりましたか?
都会は情報量が多いので、本能的に不要な情報を排除しようとする。
これが今回のポイントです。
あくまでわざとやっているわけではありません。
つまり、冷たい人=不誠実な人ではないということです!
本当に冷たい人はもっと冷酷な態度を取りますし、コミュニケーションも最低限ではなく、悪い方向にもっていきます。
その区別を付けるのは難しいでしょうが、できればあなたの力になります。
人を見分ける力が付くのって素晴らしいとは思いませんか?
だって人間は一人では生きていけないから…
参考:渋谷昌三著:面白いほどよくわかる!心理学の本